広島国際アニメーションフェスティバル

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8/10（日）13:45～　大ホール

『アニメーションより愛をこめて／手塚治虫の仕事』

手塚治虫は、今年生誕80周年を迎えた。
1928年11月3日大阪府豊中市に生まれた手塚治虫は、日本が世界に誇るマンガとアニメーションの偉大な先駆者であり開拓者である。

マンガを文化にまで高め、アニメーションを広く大衆に普及した功績は計り知れない。
手塚治虫は、生涯にわたりパイオニア精神を失わない情熱家として、マンガとアニメーションを通して愛と平和、生命の尊さを訴え続けた。
また、日本アニメーション協会初代会長として後進の育成にあたる。
手塚治虫は終生、マンガとアニメーションのトップランナーとして走り続け、1989年2月9日惜しまれながら60歳の生涯を東京で終えた。
マンガ家・アニメーション作家として唯一東京国立近代美術館で、大規模な展覧会が開催された。

現在、青年期まで育った兵庫県・宝塚市に偉業を顕彰する「手塚治虫記念館」がある。
「第１回広島国際アニメーションフェスティバル」のグランプリを「おんぼろフィルム」で受賞。
第２回大会では国際審査委員をつとめた。
また、第３回大会では、追悼プログラム「手塚治虫へのオマージュ」が組まれた。

【第一部】

上映作品

「手塚アニメグラフィティ」

（8分）

手塚治虫が手がけたＴＶアニメ、劇場アニメの代表作のオープニングなどの名場面を集めた極上のアンソロジー。

「鉄腕アトム」

（24分）

我が国最初の30分ＴＶアニメシリーズ。
日本中を席巻して、世界40ヵ国で放映され大ヒットした。
日本のＴＶアニメの幕開けを飾る記念作。
手塚が自らの原作マンガをＴＶアニメ化した第一作目でもある。

「ジャンピング」

（6分）

ユーモリスト手塚の漫画家としてのジャーナリスティックな目で描いた作品。
アニメの醍醐味、動くことの楽しみや喜びに溢れた、動画枚数4000枚に及ぶ全編ワンカット驚異の一人称アニメ。
ザグレブ国際アニメーションフェスティバルグランプリ受賞作

「ある街角の物語」

（38分）

反戦への強い願いを込めたアニメ映像詩。
記念すべき手塚の実験アニメ第一作。

「村正」

（9分）

妖刀村正を手にした侍の、数奇な運命を描いた手塚アニメの異色時代劇。

「ジャングル大帝」

（24分）

アフリカ大陸を舞台に、主人公の白いライオンレオの成長を描く大河ドラマ。
手塚マンガの代表作のひとつ。日本初のカラーＴＶアニメ

「おんぼろフィルム」

（6分）

全編ギャグとナンセンスに溢れたサイレント漫画映画へのオマージュ＆パロディアニメ。
「第１回広島国際アニメーションフェスティバル」グランプリ受賞作

【第二部】

あいさつ：手塚眞（ヴィジュアリスト／ (有)ネオンテトラ　代表取締役）

上映作品

「雨ふり小僧」

（24分）

少年と妖怪の時間を超えた友情物語。信頼と約束の大切さを教えてくれる。優しさに溢れたアニメ。手塚自身が愛した一編。

トークショー「オサムとアトムとアニメの日々」（４０分）

手塚アニメーションに携わった才能ある監督たちによる制作現場の悲喜こもごも、楽しく笑えるトークショー。

あいさつ：松谷孝征（手塚プロダクション　代表取締役社長）

出演：
杉井ギサブロー（アニメーション監督）　代表作「銀河鉄道の夜」
出崎統（アニメーション監督、脚本家）　　代表作「あしたのジョー」「劇場版AIR」
富野由悠季（アニメーション監督）　代表作「海のトリトン」「機動戦士ガンダム」
りんたろう（アニメーション監督）　代表作「銀河鉄道９９９」「メトロポリス」
高橋良輔（アニメーション監督）　　代表作「火の鳥」「FLAG」

上映作品

「自画像」

（13秒）

世界５か国のアニメ作家が自画像をモチーフにしたオムニバスの手塚パート。
最後のプライベートアニメ。

「森の伝説PART-１」

（30分）

手塚が愛してやまなかったウォルトディズニーに捧げた作品。チャイコフスキーの交響曲に乗せ、自然への敬慕を込めた手塚版ファンタジア。未完の大作である。